理事長便り
2021.02.16
早春の自動車業界ひとりごと
コロナ禍ですがワクチン接種が始まりました。
IOCの動きも気になりますが、自動車の業界はコロナ禍でも慌ただしく進化を続けています。
日本政府も2050年までのカーボンニュートラル目標を表明しました。
世界の動きも慌ただしく変化しています。
バイデン大統領がパリ協定に復帰、2035年には化石燃料の自動車販売が禁止されます。
PHVやEVのみになりますが、カリフォルニア州ではガソリン販売が禁止になることからPHVはどうなることやら…
トヨタの社長が「EVには充電が必要で、発電によってCO2が発生するためHVもカーボンニュートラルに貢献する」
との表明により、政府も方針を変えました。
EVに関して、日本は後進国となりました。
先進国は中国を世界の工場とし、欧米各国は中国へ技術を持込、生産を行うようです。
上海の新興企業が50万円のEVを発売しBYDを一年で凌駕しました。
2025年にはプラットホームメーカーがプラットホームを提供しバッテリー、通信機器、モーター、制御装置を組み立てる従来の総合メーカーと新興企業、通信機器産業が凌を削る時代がすぐそこまで来ています。
1月のご挨拶でも触れましたが、2006年から2020年までに警察庁発表では事故受け付けが65 %減少して309.000件になります。
そして2025年には123.000件に減少して15年間の減少率と同じ減少が5年間で起きると予想されています。
我々の本業の事故ビジネスモデルは終焉を迎えます。
今後は車検点検と同じように、安全・安心を担保するビジネスモデルに代わることが求められています。
お客様の求められていることを創造する事こそが、生き残り戦略です。
車検は車検整備と言われていますが、本当は車検点検作業と不具合修理の組み合わせと安全安心予防整備です。
車体整備のできる組合員が安全・安心をご提供、車検点検と電子制御装置整備・ボディ計測・修正の総合整備を顧客ニーズとしてご提供が必要です。
顧客ニーズが有っても顧客との接点があまりないのが現状です。
顧客情報仕入れツールの開発が望まれます。
顧客ニーズと合った洞察力が求められています。
「聞く力、聞き分ける力、読み取る力」の鍛錬が求められています。
作業能力からフロント教育へ、フロント教育から人間力への変化・進化・対応力が求められます。
我々はお客様のリスクを軽減したり、無くしたりすることを営みとしています。
土台の修理業の上に何を建てるかを考えたいものです。
カーボンニュートラルとは交換しないで、修理力を上げることも社会貢献の為には求められています。
3月5日と3月6日にはエーミング実務作業とカーボンニュートラル講習を同時に行います。
ご案内をさせて頂きますので、ご参加をお待ちしています。